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救護活動

一方、これらの凶行に対する救命活動はおおむね迅速に遂行された。

犯行現場にいた一般の通行人は犯人がまだ拘束されていない段階から積極的に被害者たちに対する一次救命処置を開始した。

また、携帯電話などを活用しての迅速な通報がなされた。

東京消防庁は12時36分に最初の119番通報を受信、通常の交通事故による救急事案として、救急隊1隊と救急隊支援のための消防隊1隊を出場させたが、さらに通報が相次いだことから、指揮隊1隊と救急隊4隊を応援隊として出場させた。

12時43分には最初の救急隊(浅草消防署浅草橋出張所)が現場に到着した。

現場到着部隊は、通常の態勢で対処できる状況ではないと判断し、現場到着とほぼ同時に、災害派遣医療チーム (DMAT) の出場を要請、東京消防庁は東京DMATに対して出動要請を行った。

12時47分には、消防の現場指揮本部から応援要請を受け、多数の傷病者に対応するための「救急特別第1出場」を発令、救急隊10隊や、東京DMATの支援のための消防隊等を追加出場させた。12時49分には、先に出場を指令された救急隊5隊が現場での活動を開始している。

東京消防庁がDMATチームに出動を要請してから12分後の12時55分、現場から最も近かった日本医科大学付属病院のDMATチームが現場到着した。

日本医大DMATチーム指揮官は、犯行規模の大きさからDMATチームをさらに2チーム追加投入するよう要請し、13時08分に東京医科大学病院のDMATチームが到着。

これにより、自然災害以外としては初のDMATチーム複数投入が実施されることとなった。

最終的には、日本医大・東京医大に加え、白鬚橋病院と都立広尾病院の4チームが現場に展開している。

13時過ぎにはDMATチームの現地指揮所が設置され、最初に現場に展開した日本医大チームが全体の指揮を執ることで指揮系統が確立された。

これらのDMATチームが主導することで、救急活動はおおむね円滑に遂行されたと評価されている。

しかし、一方で、DMATチームの出動に頼ったために、初動のトリアージに遅れが出た可能性も指摘されている。